2016年 7月 の投稿一覧

【無料・匿名】保健所のHIV検査なら家族にばれません

排尿痛、性交痛、おりものの色や臭いの異常、外陰部のかゆみなどの自覚症状があり、性病を疑った場合、女性は婦人科や性病科、男性は泌尿器科、性病科、また皮膚症状がある場合は男女とも皮膚科を受診することで性病の検査を受けることができます。

仕事の合間に検査が可能

保険適用になれば、検査費用は初診料を含めて4000円程度(3割負担で計算)となりますが、自覚症状がない状態で「性病の検査を受けたいです」と希望した場合は検査費用が全額自己負担となることもあります。

保険証を利用すると受診した医療機関名が記録に残るので、家族に内緒で検査を受けたとしても後でバレる可能性があります。特に浮気、また男性なら風俗が原因で性病の感染を疑っている人は、避けたい状況といえるでしょう。

「家族にばれずに性病検査を受けたい」、「匿名で検査を受けたい」という方にお勧めしたいのが、お近くの保健所が実施している性病検査です。保健所の検査が優れているのは、検査費用が無料かつ匿名で検査を受けることがで切るという点です。

HIV検査の流れは、まずふるいわけ検査を行い、陽性反応の人には追加で確認検査を実施して1~2週間後に結果を通知します。ふるいわけ検査で陰性反応の人は感染が疑われないので、検査当日に「感染なし」の結果が伝えられます。

ただし、保健所で検査を受けらえるのはHIVの血液検査だけです。希望者はクラミジア淋病、梅毒の検査も受けられますが、HIVを調べないでクラミジア、淋病、梅毒のいずれかだけを調べてもらうことはできません。

つまり、膣や外陰部にかゆみ、痛みが現れる膣カンジダ症トリコモナス膣炎、性器や肛門にイボができる尖圭コンジローマ、性器を中心に赤い水ぶくれができる性器ヘルペスなどの性病は保健所の検査の対象外となっているのです。

また保健所によっては平日の夜間や土曜日・日曜日も検査が受けられますが、一般的には平日の昼間に検査時間が限定されているため、受診可能な方が限られてくるというデメリットがあります。

最寄りの保健所の場所、検査内容、検査時間を確認するためには、厚生労働省がエイズ対策事業として運営している「HIV検査・相談マップ」というHPを参考にしてみるとよいでしょう。

トリコモナス膣炎の症状は泡の混じった黄色いおりもの

主にセックスを通じて、トリコモナスという原虫(ゾウリムシなどの仲間)に感染して起こる膣の炎症です。ごく稀に公衆浴場やトイレの便座で感染するという例もありますが、感染経路の大半はセックスが原因ですので、STD(性感染症)として分類されています。

膣がかゆい女性

国内でのトリコモナス膣炎の感染者数は減少傾向にありますが、何度も再発を繰り返すため治療が困難になる症例も多いため、油断は禁物です。感染者の年齢分布は、若者を中心として感染するクラミジアや淋病と異なり、若者から中高年まで幅広く見られます。

トリコモナス原虫は、男性の尿道や前立腺、精液に存在していますが、男性は自覚症状に乏しいため、感染に気が付かないままコンドームをつけずにセックスをしてパートナーも感染させてしまうのです。再発のルートをみると、①治療後も僅かに残っていた原虫によるもの、②性器周辺の臓器に生息していた原虫による自己感染、③パートナーからの再感染などが挙げられます。

トリコモナス膣炎を発症すると、中に泡が混じった黄色い膿のようなおりものが出てきます。おりものはチーズを焼いたような嫌な匂いがあり、膣がかゆい、膣が痛いなどの症状を伴うこともあります。外陰部にまで炎症が拡がると、膣が赤く腫れ、排尿時にヒリヒリと染みたり、性交痛を感じたりすることもあります。

膣に激しい症状が現れる原因として有力なのは次の説です。膣内には善玉菌である乳酸桿菌が生息しており、グリコーゲンを栄養とすることで、膣内のpH(酸性度)を適切に保ち、性感染症の病原体などが繁殖しにくい環境を作っています。

しかし、トリコモナスもグリコーゲンを栄養源としているため、善玉菌の分まで消費してしまって善玉菌が減少→膣内のpHが上昇→トリコモナス原虫やほかの細菌が増加→膣内炎症の悪化という流れになるのです。

膣内のかゆみや痛み、おりものの異常などの不快な症状は膣カンジダでも見られるため、婦人科では膣分泌液を採取して顕微鏡で調べて両者を鑑別することが治療の第一歩です。

トリコモナス膣炎の治療は、膣内を洗浄してから原虫を殺す「フラジール錠(メトロニダゾール)」という膣座薬を投与することで、およそ2週間くらいで治ります。おりものの異常、痛みやかゆみなどの症状が治まっても、膣の奥にトリコモナス原虫が残っていることもあるため、自己判断で婦人科の通院を止めてはいけません。治療が完了した後も、原虫がいなくなったことを確認する検査が必要です。

先述のとおり、男性は自覚症状に乏しいため、女性の感染が明らかになった時点で男性パートナーも検査を行うことが大切です。男女双方が同時に治療して完治しないと、セックスをして何度も感染が起こる(ピンポン感染)恐れがあります。

フェラも危険!クラミジアは潜伏期間の後も症状が乏しい

国内で患者数が最も多いとされている性病の「クラミジア感染症」は、セックスやフェラを通じて、ウイルスと細菌の中間に位置する微生物「クラミジア・トラコマチス」に感染することが原因です。感染してから発症するまでの潜伏期間は1~3週間程度です。

女性患者は不妊に注意

ヘルペスやカンジダ、トリコモナスの感染報告数が減少傾向にあるのにもかかわらず、クラミジアの感染が依然として多いのは、感染しても自覚症状が乏しいため、治療を受けないままパートナー等に病気を移してしまいやすいという理由があるためです。

男性の感染では、排尿時のペニス(尿道)の痛み、ムズムズした感じ、尿道から膿が出る、尿道が熱い感じがする…などの症状が現れますが、感染者のおよそ半数は無症状とされています。

女性では、水っぽいサラサラしたおりものの増加、不正出血(生理以外の出血)、下腹部痛、性交痛などの症状が現れるとされていますが、実際にこのような明確な症状を訴える女性は少数で、およそ80%の感染者は自覚症状がありません。

女性の場合、クラミジア感染による炎症が子宮の入り口付近で留まっているうちは大事に至りませんが、放置していると炎症が子宮の奥へと広がっていき、卵管炎を引き起こしてしまうことがあります。卵管炎になると、炎症で卵子の通り道が塞がったり、変形したりするため、不妊症や子宮外妊娠の原因になる可能性があります。

セックスの初体験の年齢が低下傾向にあるなか、クラミジアの感染が成人だけでなく、高校生にも流行しているというショッキングなデータもあります。本人が「感染を疑う自覚症状がない」と申告している高校生(セックス経験済み)を対象に日本性教育協会(JASE)が調査を実施したところ、男子の6.7%、女子の13.1%に感染が確認されました。

近年のクラミジアの流行に拍車をかけているのが、オーラルセックス(主にフェラ)の一般化です。10~30代の若いカップルを対象とした調査では、いずれの世代も過半数がオーラルセックスをセックスの際に「必ず」もしくは「たまに」していると回答しています。

男性のペニスに感染しているクラミジアがフェラなどで女性の喉に感染すると、喉が赤く腫れる、痛い、イガイガする、熱が出るなどの症状を引き起こします。しかし、クラミジアが喉に感染するという事実を知っている人は多くなく、また風邪の症状にも似ているため、治療を受けないまま長期間放置しているのが実態です。クラミジアと淋病が同時に感染している女性も珍しくありません。

クラミジアの治療には、ジスロマック(1000mg×1回:1日間)、クラリス/クラリシッド(200mg×2回:7日間)などの抗生物質が使用されます。なかでも1回限りの投与で約90%のクラミジアを除菌できるとされており、単回投与のためのみ忘れ等による薬剤耐性菌のリスクもなく、臨床では第一選択薬として使用されています。

喉の感染例も同様に抗生物質による治療を行いますが、性器の症状に比べて治療が難しいため、約2倍の治療期間が必要とされています。日常的にフェラなどのオーラルセックスをしている女性は、本人が知らない間にクラミジアを拡大させる感染源となっていることもありますので、治療はパートナーの男性も一緒に行います。

膣がかゆい、ボロボロしたおりものは膣カンジダの症状

カンジダ膣炎は、真菌類(カビ)のカンジダ・アルビカンスに感染して起こる膣の炎症です。カンジダ膣炎を発症すると、外陰部に激しいかゆみがあり、豆腐やヨーグルトのような状態の、ボロボロした白いおりものが増えます。おりものの中に泡が混じっていることもあります。

症状の特徴は陰部がかゆい

トリコモナス膣炎と異なり、おりものに悪臭はありません。排尿痛や性交痛の症状を訴える女性もいます。何度も再発を繰り返している人は、慢性化してかゆみなどはなく、性交痛以外の自覚症状が現れない女性もいます。

原因となるカンジダ菌は、膣以外にも健康な人の口や気管支、消化器官にも存在しており、普段は悪さをしません。しかし風邪やストレスで体の抵抗力が低下したり、抗生物質が善玉菌を殺してしまい膣の自浄作用が低下するなどすると、発症して不快な症状を引き起こします。

膣内にカンジダ菌が生息している女性の割合は、妊婦さんで約3人に1人、妊娠していない女性で約7人に1人とされており、治療が必要なのはいずれも30%程度とされています。

外陰部のかゆみ、おりものの異常などの症状は、カンジダだけでなくトリコモナス膣炎や非特異性膣炎、萎縮性膣炎などでも見られるため、過去に婦人科でカンジダと診断されていた人であっても、自己判断でその時に処方された薬を使用することは症状を悪化させかねません。

婦人科ではこれらの感染症と区別をするために、問診、膣鏡診、膣内のpH測定、外陰部の所見、膣分泌液を採取して培養するなどを行います。そしてカンジダ菌の検出にくわえて、膣のかゆみ、灼熱感、性交痛、おりものの異常などの症状が確認された場合にのみ正式にカンジダ膣炎と診断されます。

カンジダ膣炎の治療は、まず膣粘膜に付着した分泌物を膣洗浄で除去してから、エンペシド、フロリード、オキナゾール、バリナスチンなどの抗真菌剤の膣座薬やクリームなどを使用します。かゆみは3~4日で改善しますが、おりものにカンジダ菌が検出されなくなるまで治療は続けます。

カンジダ膣炎の再発による不快な症状はドラッグストアの市販薬で治療できます

カンジダ膣炎は治療を終えても、風邪やストレスなどが原因で体の抵抗力が低下すると再発を繰り返します。従来は再発の都度、婦人科を受診して抗真菌薬を処方してもらう必要があり、平日忙しい女性は病院に行く時間がなかなかとれず、その結果、カンジダ膣炎が治らないという大きな問題を抱えていました。

膣カンジダの市販薬

そこで現在は再発したカンジダ膣炎に限り、薬剤師から説明を受けるという条件のもと、ドラッグストアや薬局で治療薬を購入できるようになりました。上記のようにカンジダ膣炎と似た症状が現れる感染症もあるため、過去に医師からカンジダ膣炎と診断されたことがない方が市販薬を購入・使用することは厳禁です。

2016年12月現在、ドラッグストアや薬局で購入可能なカンジダ膣炎の治療薬には、メンソレータムフレディCC膣錠(ロート製薬)、フェミニーナ膣カンジダ錠(小林製薬)、オキナゾールL100(田辺三菱製薬)、エンペシドL(佐藤製薬)、メディトリート(大正製薬)があります。これらはいずれも膣に挿入する「膣錠」という錠剤タイプの薬ですが、外陰部の症状を和らげる「クリーム」もあります。

膣錠は6日間の連続使用により、膣のかゆみ、灼熱感、ボロボロ下おりものなどの症状の消失が期待できますが、6日分使い切っても症状が残っている場合は、「カンジダ膣炎以外の病気」、「カンジダ菌に薬剤耐性がある」、「薬に対する過敏症」などの可能性を考慮して、婦人科で診療を受ける必要があります。

カンジダの再発を予防するためには、必要以上にビデで膣内を洗浄しないこと、十分な睡眠と栄養バランスの取れた食事で体の抵抗力を落とさないこと、外陰部がムレてカンジダ菌が繁殖しないように通気性の良い下着を着用することなどが大切です。

カンジダ膣炎は女性だけのSTD(性感染症)と思われがちですが、男性も亀頭の包皮などに感染します。特に包皮の内側の清潔を保ちにくい包茎の男性は、女性パートナーからの感染して炎症を起こすリスクが高まります。女性がカンジダ膣炎を発症した場合は男性も検査を受けることが大切です。勿論、治療期間中はたとえ症状が消失していてもセックスは厳禁です。